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舞台劇をミックスしたとはいえ、戦国時代の風情をぶち壊す、ワダエミの衣装はどうにかならなかったのか。黄色に黒の家紋、鎧に水色の羽織は全くセンスを疑う。同じ家系(兄弟)で赤・黄・青と、ここまであからさまだと普通退くだろう。実際、ストーリーは好きである。兄弟は最初から馬鹿にしか見えないが、それを補うに十分なのが原田美枝子の存在であった。ただ、なんの躊躇も無しに無慈悲に父親を殺そうとする安易な描写のため、テーマの「人間の愚かさ」までは感じることは出来なかった。実際に城を建て燃やしたという城攻めのシーンは映画史に残る出来で、それだけでも一見の価値はあると思う。重量感のある城門、弓矢が刺さった死体に黒澤らしさを感じた。
【まさサイトー】さん 4点(2004-07-03 17:24:50)
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