| 作品情報
レビュー情報
ディーン・マーティンが、ほぼ本人のような役柄で出演しているという意味では『オーシャンと11人の仲間』と同じですね(笑)。ラスベガスのSandsカジノでジョークを交えながら歌う彼は、まったくいつもと同じなんでしょう。とはいっても、むっちゃスケベなスケコマシだったので、そこはちょいと違うのでしょうがね(笑)。それにしても、ディーン・マーティンって何故こんなにもいやらしい役が似合うんでしょうか。イタリア系っていうだけではなさそうな雰囲気です。また、キム・ノヴァクも娼婦がはまっています。ほどよく下品でハスッパだけれど純真って感じの雰囲気がばっちりでした。さて注目してもらいたいのが、キム・ノヴァクの男の観察能力の凄さ。ディーン・マーティンは女性の体重を抱き上げたり、ウエストを持ったりしながらも間違える(ただ、彼が女性を触りたいからワザと間違えている可能性あり 笑)のに対して、一目でピタリと小数点以下まで当ててしまうのです。また、彼女は男性が紳士的かどうかを爪で判断しています。爪の根元のほうに白っぽい半月状のものがありますよね。これが大きければ大きいほど紳士だっていうんです。キム・ノヴァクは、ディーン・マーティンの爪を見て、「月が全くないわ」と言います。こういう細かいところがとても面白いですね。ところで、私には爪に月がありません。これって紳士じゃないってことなのかな?でも一応私は女性なので、淑女じゃないってことになるのか? うーーん、困ったなぁーーと、我が爪を見つめて考え込んでしまいましたよ(汗)。まっ、そちらの真偽はともかくピアノ教室の先生をしているご主人の嫉妬深さ、テンポの遅さ、思い込みの激しさに対して、妻が愛情いっぱいで夫を見つめるところなど、見どころはたくさんあります。しかし……ちょっとコメディ、コメディにしようとしすぎるあざとさが表に立って、ストーリーに入っていけなかったのが残念でございました。
【元みかん】さん 7点(2004-02-04 18:31:18)(良:1票)
元みかん さんの 最近のクチコミ・感想
|