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1人2役の役所好司の演技のうまさ、地味にうまい映像技術など、なるほどと思わせるところも多いが、なによりおもしろいのはもう一人の自分(分身)が、当たり前のようにそこにいるということ。幽霊でもなく、幻でもない、実体があり血も流す普通の人間として描かれている。でもそれがもう一人の自分であるということが、この作品の不思議な面白さにつながっている。後半、永作やユースケ、柄本さんまでも「もしかしてこの人も?」と思われてしまった。この作品の登場人物たちはみんな後半に性格が変わってしまっているのだが、これは「思いどうりにやる」ことのすがすがしさが映画そのものを支配した結果なのだろう。だからこそ、この映画を見終わった後がこんなにすっきりしているのだ。そして、永作博美のかわいさ、ユースケの役者としてのすごさなど、これからを期待したいことがたくさんこの映画で見つかった気がする。この二人にこれからも目が離せないと思いつつこの点を。
【goose】さん 8点(2004-04-25 15:00:24)
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