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《ネタバレ》 自由の国アメリカが抱える闇の部分を全部並べて見せたようなこの映画、もちろん見てて心地いいワケはないんだけど…案の定、かなりホロ苦な後味で。 もちろん終盤にかけて「良心」もちゃんと描かれてて希望もわずかに感じられはするんだけど、実際長くロサンゼルスに住んでたアタシとしては、あんなもんじゃ到底ホンワカした気分にはなれないわ…。 怒りや憎しみは感染力の強い病気みたいなもの、世の中にはイヤなことも理不尽なこともたくさんあるけど、だからってみんなが憎しみをバラ撒いてたら…みんな感染しちゃってサンドラ・ブロックが言ってたように「毎朝、起き抜けから機嫌が悪い」ってことになっちゃう。 映画の中では善意の伝播も描かれてるけど(TVプロデューサーが車泥棒の黒人少年をかばう→黒人少年が密入国したアジア人を解放する)、いかんせん善意は憎しみほど感染力が強くないのよね…。 いいことあったから皆さんにおすそわけ!ってより、ムカつくことあって八つ当たりしちゃった…ってことのほうが断然多いもの(アタシだけ??)。 …聖人のように清く正しくってわけにはなかなかいかないけど、あんまり人にイジワルしてたらバチが当たるから自重しなきゃね。 憎しみの連鎖を積極的に断ち切ろう!とは言わないけど、蔓延のお手伝いだけは避けたいわ。
【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-11-13 18:03:42)
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