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《ネタバレ》 悪魔の手下であるジルとドミニクにあっさり籠絡されるアンヌ、ルノー、ユーグ公を白けた目で観ていたのが、中盤で悪魔がお出ましになってからは物語に一気に引き込まれる。この悪魔はどことなく品があり雄弁だが語る内容は傍若無人で全能の魔力で他人を支配出来るとふんぞり返る。ジュール・ベリーの厭らしさに満ち溢れる演技が素晴らしい。「従順でない者には我慢ならぬ!」(ヒトラーも同様の台詞を吐いていたのだろう)と言いなりにならないジルとアンヌを石像に変えてしまうものの二つの石像からは鼓動が聞こえる。1942年当時のナチスに支配されたフランスで亡命せずに作り上げた監督のフランス人としての矜持に脱帽。
【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-01-27 12:15:39)
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