座頭市(2003) の イニシャルK さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > サ行
 > 座頭市(2003)
 > イニシャルKさんのレビュー
座頭市(2003) の イニシャルK さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 座頭市(2003)
製作国
上映時間116分
劇場公開日 2003-09-06
ジャンルアクション,コメディ,時代劇,リメイク,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
《ネタバレ》 たけしの監督としての初の時代劇。勝新の座頭市シリーズのリメイクということになっているが、主人公が盲目の居合の達人という以外はオリジナル脚本となっていて、そのたけし演じる主人公の市も金髪にジーンズといういで立ちからして、勝新の座頭市とはまったく違うのだが、同時にそれはたけし自身が勝新座頭市を意識しつつも別物と割り切っているような感じがして、だからかこちらも別物として割り切って見ることが出来たのは、初めて見た時と違って勝新の座頭市をけっこう見た状態での再見で、そこをいちばん心配していただけに素直に受け入れられたのは良かった。それにこの頃のたけし映画にしては非常にシンプルな娯楽作品になっているし、全体的にもリズム感があって、テンポも良い。冒頭から殺陣もスピーディーで迫力があり、とくに市が賭場でヤクザを次々と倒すシーンは初めて見たときも印象に残ったが、銃が刀に変わってもちゃんとたけし映画らしさのあるバイオレンスシーンとなっていてやはり強烈。祭りでタップダンスを踊るラストシーンが今見ても斬新。(冒頭のタップのリズムで鎌を動かす百姓たちも意味は分からないが、シュールで笑える。)ただ、仇討ち姉弟の回想シーンが少し中だるみを感じさせているのが残念で、ここだけテンポが落ちてしまったような気がするし、今見ると敵方の用心棒の浪人(浅野忠信)にももう少しスポットが当たっていても良かったような気がする。でも、不満と言えばそこくらいかな。勝新のシリーズにも出演経験のある大楠道代が出演しているのは偶然ではなく、それを意識してのことだろうし、勝新のシリーズに対する配慮のようなものも感じられる。最後に市の目が実は見えるのかという主人公のアイデンティーを自ら否定する展開も、やっぱりたけしのこの座頭市は別物というメッセージに受け取れるし、盲目なのかそうでないのかを曖昧にするエンドロール直前のモノローグもあって、結局この按摩は何者だったのかを明かさぬまま終わっているのも良い。そしてたけし映画最大のヒット作でありながら、続編を出さなかったのも好感が持てる。やっぱりこの映画、個人的にはけっこう好きだ。(2024年11月17日更新)
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 7点(2005-04-01 23:52:46)《更新》
イニシャルK さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-07仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE5レビュー5.00点
2024-11-03バトル・ロワイアル 特別編8レビュー6.18点
2024-09-15仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦20105レビュー4.20点
2024-07-28こんにちは、母さん7レビュー6.87点
2024-07-22沈黙のパレード6レビュー6.00点
2024-07-15映画ドラえもん のび太と空の理想郷8レビュー8.00点
2024-07-07真・仮面ライダー 序章(プロローグ) <OV>4レビュー4.00点
2024-06-30シン・ウルトラマン6レビュー6.29点
2024-06-09映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 20217レビュー6.60点
2024-05-30特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER<OV>6レビュー6.00点
座頭市(2003)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS