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《ネタバレ》 まあ豪華役者陣と、とても優秀と思える撮影・美術スタッフでのぞみながら、みごとにコケてくれた大駄作。よくこんなもん撮れたな、とかえって感心する。かえって点数つけるのに悩んでしまう。この悪趣味きわまるもの凄い物語世界は、あきらかに寺山修司か唐十朗あたりの、かつてのアングラ芝居の観過ぎ。その反体制ぶりは、松田龍平扮するところの天皇までも、とうとう斬って捨てるのかと思いきや、なんと天皇の息の一吹きで、さすがに退散しなければならなかった。面白いところは随所にあるのだけれど、作ってるほうでも整理できていなかったのじゃないか。友川かずきの歌に関しては、どうやら大多数の皆さんには悪評のようだけれども、小生にはこんな歌い手がいるんだと知ることができたのが、この映画の唯一といっていい収穫だった。歌うというより呻吟、うめくといったほうがいいような、ど暗く悲痛な魂の叫びは、さすがに東北出身。ジョン・リー・フッカーでもかなわないような強烈な歌いっぷりに魅かれました。もしこの映画から友川かずきを抜いたなら、もっと評価の点数は下がったはず。
【goro】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-11-24 05:02:25)
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