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この映画を観る前、私は本当にわくわくしていました。連合赤軍を思想的、あるいは時代的な側面から描くのではなく、スプラッターとして描くこと。しちゃいけない何か、みんなそう思ってるけど言わずにすましておいたこと、意識的に誰もが封印していたことを、うへへへへとスプラッター化してしまったことに、本当にわくわくしたのだ。一体何を見せてくれんだ、と。■だから、映画館へ、渋谷のユーロ・スペースへと向かう道のりがこの映画の一番良かったシーンなのかもしれない。だって、見せ物なんだもん、映画は。見せ物としての映画の魅力を満喫すること。■その期待は途中までは満足できた。でも、後半、やはり、というかなんというか、どうも思想的になる。全然、思想でも何でもないんだが、中途半端にゲージツになっちゃうのな。でないとラストが迎えられないのかもしれないが、あの日本刀野郎はどうもいかん。■その中で、あの不細工な女性だけが最後までこの映画を醜悪にしていた。こうでなくては。「あの女、ほんとにファックしてたらしいよ」というホントか嘘か分からない裏話も含め、このテンションが最後まで持続していれば、ほんとに傑作になったのに、と思う。惜しい。
【まぶぜたろう】さん 9点(2005-01-29 22:55:32)(良:1票)
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