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《ネタバレ》 どこまでが夢でどこまでが現実なのか、やや判然としない場面もあり。見終わった直後は特に感想もなかったのですが、いろいろ反芻しているうちに「ひょっとしたら面白かったのでは?」と思い直しました。D・ワシントンは相変わらず一本気なご活躍ぶりでしたが、L・シュレイバーは洗脳と良心の間で葛藤していたわけですね。それにM・ストリープの腹黒さもいい。今まで日本人女優でいえば吉永小百合だと思っていたのですが、野際陽子だったことに気づきました。
そしてラスト、写真のD・ワシントンが別人にすり替えられるシーンも、けっこうゾクゾクしました。これは現実にありそう。こうして歴史は作られるのかと。 しかし、さらに反芻してみると、そもそも設定に無理があるような…。巨大企業が仮に米大統領をコントロールできたとして、いったい何がしたかったのか。政治的に利益誘導しようとうすれば議会に止められるでしょうし、経済的に利益誘導すればマーケットから反発を食らうでしょう。結局、無理をすれば政権を維持できなくなるだけです。その意味では、邦題もずいぶん大げさな気がします。原作どおり共産主義が攻めてくる、という設定ならまだ分かりますが。 むしろ舞台を今日の日本にすれば、もっとリアリティのあるドラマになるんじゃないでしょうか。「反○○」の方々とか、ちょっと右肩の後ろあたりを触ってみたいですね。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 7点(2015-09-30 02:15:08)
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