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レビュー情報
《ネタバレ》 引きこもり気味の全盲女性:イングリッドとその旦那:モートン。独り身がゆえに性的欲求を静かに一人で静めるという日々を過ごすエイミーという男。離婚して一人の日々を過ごしはじめたエリンという女性。登場人物はこの4人と思ってもらえばよいですが、一度目を見る限りではこの4人の関係がすごくわかりにくい。ただ初めから主要人物がこの4人だとわかって鑑賞始めたなら 一度目の鑑賞で納得出来ることも可能であると思えます。(私は二度鑑賞。)
そんな本作、私自身は主演女優のイングリッドの生活よりも バツイチ女性エリンの恋路と未来のほうが気になった。そして彼女に対する突然の失明による気の毒さと惨めさにひどく心の痛みを感じた 上手く塗れていない口紅やドレスに付いたチョコケーキの汚れに気付かぬ姿がすごく心苦く痛かった。ドレスにしてもそう、子供のセンスと店員の口合わせに釣られたがゆえにすごく浮いた格好となってしまい そしてあのチョコケーキがお尻に付いて気付かぬままの惨めさ。 ただ、元をただせばその犯人は目に突き刺さったツララなのであって仕方がないことだとは言え、鑑賞終了後にはエリンの存在理由が明確化され その頃にはエリンという女性がなんでこんなにも不幸を背負ってしまうのか なんでこんなにも惨めに描かれてしまっていたのか その答えが分かる。その犯人はイ●グ●ッドだったからでした。 全編通して多少のエロティックなシーンもあるが 単にエロティックなだけではない 僅かながらも視覚障害者の疑似体験を得るという意味ではひじょうに価値有る作品。野暮ったさは拭いきれないが独り寂しく過ごしてゆくエイミーの存在一つにしても興味深い。序盤でナレーションの如くイングリッドが語った⇒ 《彼は新しい自分を発見した どれほど特殊に思える性癖でも 昔から存在していて 今では簡単に検索することができる》 これにはすごく共感 自分にはこの言ってるコトの意味がすごくよく分かる。つまり⇒ 《彼は新しい自分を発見した どれほど特殊に思える性癖でも(それは)昔から存在していて 今では簡単に(ネットで)検索することができる(だからそれを密かに楽しむコトが出来る)⇒ (だから彼だけがホントに特殊変態なのかとは言い切れない)》という解釈でよいかと思います。 そうです。特殊な性癖、いろいろあるんですよね 私だってココでは言えやしないが、いろいろアルンデス。 ひじょ~~に納得できってしまった あのナレーション。 【3737】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-02-22 21:31:41)
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