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観る前に友達に「つまらないから、観ない方がいいよ」と言われたのにもかかわらず、ついつい観てしまった。全然期待しなかったせいか、結構楽しめた。奇妙な隣人のエピソードから始まり、主演のミシェル・ファイファーが家に入ろうとドアのノブに手をやると扉が勝手に開いたり、家の中で聞こえる囁くそうな声、勝手に倒れる写真など次々に起こる奇妙で不気味な異常現象。それらの現象は一体何を訴えかけるのか?何を意味するのか?次から次へと色んな疑問を抱き、ずるずると映画の中へ引きずり込まれた。カメラの回し方や音楽の使い方なども見事で恐怖感や緊張感を更に盛り上げる。バスタブに映る女の人の顔やドアの隙間かモワァーと出でくる湯気がまるで生き物のようで怖かった。バスルームや鏡がしょっちゅう映画の中で登場し、それらが映画の中でとても効果的に使われていたと思う。なかなか細かい所に気を配って作っていたようだけど、最後の最後の締めが少々手抜きであまり後味がいいとは言えない。でもミシェル・ファイファーがとっても魅力的だったので、それだけでも十分満足できるはず。
【湖に沈む女】さん 7点(2001-08-12 07:44:58)
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