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《ネタバレ》 「実話に基づく真実の話映画」の限界をちょっと感じてしまいました。「チェンジリング」くらいまで遡っての過去なら、まあ多少は自由に脚色できるような部分も有るんでしょうけど。数年前までご健在だった、もちろん私はこの映画で初めて存在を知りましたが、ジュリア・チャイルドという女性の後半生、それほど自由に脚色するわけにはいかなかったようでエピソードが割と平凡。彼女の料理に魅せられたヒロイン、現在と過去二人の「ジュリー&ジュリア」を交互に描いていくという展開なんですが、あくまで「実話」に基づいているため、ドラマチックな出来事も起こらず、たいしたヤマ場自体もないまま終始淡々と進んでいく印象です。今回は185センチの大女を演じるメリル・ストリープの、周囲を圧して覆い被すかのような濃い存在感がなければ、中盤あたり退屈してしまったかも。僕は「黒柳徹子の物真似をする友近」をついつい連想してしまいましたが。どうでもいいけど、この二人の女性の旦那ご両人はホント優しい男たちだね。彼女のブログを読んだジュリア本人が、不本意だったっていうラストのエピソードは本当だったんでしょうか?ごくこじんまりとまとまった映画なので、いわゆる賞レースとかの対象にはならないかと思ったら、メリルはまたいくつかの賞をこの役で受賞してるんですね~。アメリカ人にとってこの「ジュリア・チャイルド」っていう女性、よっぽど親近感を持たれていたんでしょうね。
【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-16 13:55:18)
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