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《ネタバレ》 う~ん・・・・これ評価付けるのめっちゃ難しいですねえ・・・。というのも、ミュージカル映画の形式として、自分が一番苦手な台詞を全て歌で繋いでゆく『オペラ座の怪人』型を踏襲している為。(ちなみに自分『シカゴ』型ミュージカルならすんなり受け入れられるクチ)元の舞台をご覧になった方ならおそらく絶賛されると思うんですが、私のようにガキの頃、少年少女世界文学全集で原作「あゝ無情」を読みかじっただけで粗筋をほんの少々覚えてる程度の人間には、「ええええっ!こんな死に瀕するシーンでも歌いまくるん?だったらもうちょっと体力温存しとけばいいのにい・・・」などと、この種の映画においては的外れな違和感を感じまくる事必至。歌曲でゾクゾクさせられたのは、革命前夜のアンサンブルとラストのモブシーン。私の大のご贔屓女優アン・ハサウェイ、前半のみで非常に出場が少ないファンテーヌ役だけど、全編通して一番鮮烈な印象を残す好演。こりゃ今年の賞レースの助演女優賞枠、ノミネート確定でしょ。コゼット役のアマンダ嬢、たいした見せ場もなく、ごく軽い扱いで影が薄いのが残念。役得で地味ながらも生彩を放っていたのは、マリウス君に報われぬ恋情を抱くサマンサ嬢。彼女の「オン・マイ・オウン」の絶唱はホント最高でした。マリウス役の男優さん、最近いろんな映画で見掛けるけど、僕はどうもこのヒトが生理的に苦手。何を演じても金持ちの道楽息子がお遊びでちょっとレールを踏み外してみました、っていう風にしか見えない。俺様ラッセルがクソ真面目な顔して、あの顔で歌いまくるなんて・・・なんだか出てくるたんびに微苦笑の連続。でもいい感じで貫禄が出てきましたね。及第点。H・ジャックマンは前半が良かったです。後半老いてきたら逆に逞しさばかりが目立ってきたのが不思議。以上、キャストの顔ぶれの賑やかさでそれなりに楽しめはしましたが、全体的に映画に酔うところまではいかなかったのでこの点数で。
【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-12-22 00:29:01)
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