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《ネタバレ》 つまらない訳ではないんだけど、若干物足りないし、腑に落ちない感もある。時夫の「あの子を助けてやってくれ」という言葉によって生まれ変わったロボット「キューイチ」は笑ったり、泣いたり、照れたり、驚いたりする。そして言葉も極めて人間的だ。だが、それらすべてが「ロボット療法」と呼ばれるプログラムの一部だと考えると複雑な気分になる。悪意はないから「欺き」などという言葉は使わないが、それでも素直に感動するのは難しい。「鉄腕アトム」や「ドラえもん」はあくまで子供向けアニメだからそこを気にすることはない。ドラえもんがのび太を心配したり、励ましたり、一緒に喜び合ったりする行為は人間のそれと同等なんだけど、キューイチはそうはいかないんだな。「あの言葉はなんだったの?」 これが率直な感想になってしまう(心の病を扱っているから描かれた通りではない可能性もあるが)。もう一つ困ったのがリュウの涙。「劇場中編アニメーション」と銘打たれた1時間ほどの短い映画だからか、リュウの心情を知ることは出来なかった。それならばあそこでリュウを泣かせるのは意味がないどころか逆効果。しらけた。2時間とは言わない、せめて1時間30分の枠が与えられていたなら…。そう思わずにはいられない作品。惜しいというか勿体無いかな。
【リーム555】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-12-25 10:04:47)
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