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<原作未読>想像してたよりさらにヘビー…。英題はTrue Mothersっていうのか。これは素直に佐都子とひかりのことと受け取っていいだろう。ひかりの妊娠は思わぬことだが、ちゃんと愛する人の子であり、もし社会が許容するなら大切に育てたはずだ。だから彼女には母性みたいなものが既にある。しかし、経済的苦境はそんな我が子を不幸にするであろう行動にひかりを駆り立てていく。ポスターになっているのがまさにそのシーンなのだが、最後は… 一言で言えばやっぱり母なんだよね。そこに帰結する。女性原作者×女性監督だからこその説得力もあるのかな。演者に対する要求も「七人の侍」を撮ってた頃の黒澤監督ばりで驚くが、それがメインから脇まで実を結んでいるのだから大したもの。じつに丁寧に撮られた良い映画だが、振り返ればあそこはカットしても良かったかな…と感じる部分も無いわけじゃないので7点ということで。
【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-09-27 18:34:12)(良:2票)
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