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《ネタバレ》 タイトルから分かる通り、難病もの、余命もの。いずれ別れざるを得なくても和人と恋に落ちて、幸せな時間を過ごした茉莉。「私、間違ってなかったよね?」に「うん」と答えてあげたい。邦画では異例とのことだが1年かけて撮影した力作だ。丁寧に撮った感じが伝わってくるし、四季も感じることができる。小松菜奈はその期間内で体重を落とし、それなりに元気だった頃から最期までを演じきった。時間の使い方では贅沢な映画と表現することができそうだ。ところで、自分は普段あまり読書をしない。とくに小説はほぼ読まない。だから純粋に映画を楽しめている、みたいなおかしな自負もあったりするんだけど、これは気になって原作を読んでしまった。そうなると比較しながら観てしまうのは致し方ない。そこで3つだけ残念な点を挙げておく。まずはなぜ二人を母校の小学校に行かせなかったのかという点。原作は小学校の伝説でENDだから映画でもそこは期待してたなー。次に二人の別れ。原作は茉莉の死を受け入れたうえで「最後の時間を俺にくれないか?」と結婚を申し込んでいる。これがないのはどうにも物足りない。最後に、女友達や出来の良い姉に向けられる嫉妬などの感情が随分薄味になっていて小奇麗にまとまった感があること。このあたりを盛り込んでくれてれば気持ちよく7点は付けてたと思う。
【リーム555】さん [映画館(邦画)] 6点(2022-03-04 23:03:25)
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