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《ネタバレ》 <原作未読>滝沢馬琴が「南総里見八犬伝」を書き始めたところから完成までの約30年間を<実>、八犬伝のいわばダイジェストを<虚>とし、交互に話を進めていく。<実>だけなら地味だが、<虚>が入ることで映像的に豪華になっていくのが良い。馬琴の創作の励みだった北斎、献身的だが病弱な息子、嫌味な妻、自分にはない発想で劇を作る鶴屋南北、漢字を知らないのに手伝いを申し出たお路…など、いろいろな人が関わってなんとか「南総里見八犬伝」は完成したと知るとありがたみも増すというもの。"地味"と前述してしまったが<実>パートも決して退屈ではなく、心動かされる出来だった。息子の死に「なぜ代わってやれないんだ」と涙を流す馬琴… 役所広司は改めて凄い役者である。内野聖陽ほか減量して撮影に臨んだ磯村勇斗など脇を固める面々も嵌まったなー。悪くない映画だと思う。
【リーム555】さん [映画館(邦画)] 7点(2024-11-05 00:47:23)《新規》
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