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《ネタバレ》 う~~ん。採点に困る映画ってあるんだよな~。これもその一つ。分からないような、分かるような、しかし分かりたくないような、ある意味では凄い映画なのかもしれない。内容はタイトルの通り武士道の悲劇を描いたものだが、飯倉修蔵編についてはもはや武士道精神や時代背景云々のレベルではないので、本質から外れてしまっていると言わざるを得ない。鬼畜殿め。あれは人間のする事ではない。その後も続く残酷物語。特攻隊員・飯倉修のエピソードで終わりなら厳しい点を付けていたと思うが、現代パート・飯倉進編が救いとなっている。が、同時にハッとさせられたのも事実だ。当時は終身雇用が当たり前で会社への忠誠心が強かった。明治維新と終戦。時代は大きく変わったが、未だ我々は囚われてはいまいか?…。日本人という人種の影を描いてみせたことで、外国人受けはかなり良かったのだろう。なにせベルリン国際映画祭・金熊賞だから…。決して見せびらかしたいものではないから複雑なんだけど。まあ、とにかく怖い映画でした。
【リーム555】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-10-31 17:37:17)
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