ボディ・ダブル の 六本木ソルジャー さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ホ行
 > ボディ・ダブル
 > 六本木ソルジャーさんのレビュー
ボディ・ダブル の 六本木ソルジャー さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ボディ・ダブル
製作国
上映時間114分
劇場公開日 1985-02-09
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,エロティック
レビュー情報
《ネタバレ》 「めまい」「裏窓」の両作を意識して作られた作品のように感じる。しかし、方向性を失い、大いに迷走して、なぜか最終的にエロに辿り着いてしまったムチャクチャな作品のように思える(いきなりのラブシーンと女性の捨て台詞には苦笑するしかない)。
それにしても、すべての登場人物に一切の感情移入もできず、あらゆる行動のあほらしさにただ呆れるばかりだ。
特に主役の人は何がしたいのかがさっぱり分からない。殺人の目撃者とされて憤慨するのは理解できるものの、自分に嫌疑が掛かっているわけでもなく、自己に何らの利益がないにも関わらず、それ以上になぜ事件にクビを突っ込むのかが分からない。普通の映画ならば、容疑者として疑われるから主人公は行動を開始するものだろう。さすが真犯人が目をつけただけあり、とんでもない奴だ。
さらにクビの突っ込み方が尋常ではない。B級ではあるがきちんとした俳優であるにもかかわらず、いきなりポルノに出演する神経が素晴らしい。別にあんなまわりくどい方法を取らなくても、撮影終わりの例の女優を捕まえて、プロデューサーと詐称して接近すればよいだけではないか。単に「リラックス」のシーンを撮りたいからとしか思えないメチャクチャなストーリー。
閉所恐怖症もはっきりいって、映画において上手く機能しているとは思えない。バッグ強奪の際にはギリギリ役に立ったが、普通ならば肝心の「殺人」の際に効果が発揮されるものだろう。あの女性が殺されそうになって救おうと努力するものの、閉所恐怖症によって助けることができなかった(これだと「めまい」そのものか)。自分のせいで助けることができなかったから、事件にクビを突っ込むというのは多少説得力が増すと思う。再び、別の女性が危機に陥った際に、閉所恐怖症を克服して、女性を助け、犯人を逮捕するという流れにすべきだっただろう。
さらに、犬とともに落下するというラストもセンスを疑う。個人的には、犯人が犯人として認識された際に、犯人のこのトリックを用いることとなった動機を紹介した方がよかったと思う。おそらく犯人は、別居した当初に隣家の妻の自宅を興味本位で覗き込み、(主人公と同様に)妻が愛人と一緒にいるところを見てしまうことによって、怒り・殺意やエロ的な興奮を抱き、このトリックを利用することを考え出したのではないだろうか。そうすればそれなりに犯人の行動も少しは理解できるだろう。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 2点(2006-09-20 23:54:52)
六本木ソルジャー さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2011-05-14ブルーバレンタイン8レビュー6.87点
2011-05-09アンノウン(2011)6レビュー5.78点
2011-05-03塔の上のラプンツェル7レビュー7.50点
2011-05-03SOMEWHERE7レビュー6.69点
2011-05-03ブンミおじさんの森4レビュー5.07点
2011-04-23デュエリスト/決闘者8レビュー6.83点
2011-04-23戦場にかける橋6レビュー7.20点
2011-04-23勇気ある追跡6レビュー6.08点
2011-04-23エンジェル ウォーズ6レビュー5.70点
2011-04-23イリュージョニスト(2010)7レビュー6.92点
ボディ・ダブルのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS