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《ネタバレ》 前篇で大風呂敷を広げた割にはしょぼい結末でがっかり。
最終的に満面の笑顔で友達になりました♪とか言われても違和感がある。 クラスメートが2人も死んでるのによく笑ってられるなぁ。 そもそも浅井松子まで殺されなきゃいけない理由がさっぱりわからない。 もう1人くらい死んだ方が盛り上がるんじゃね?とかいう理由だったなら、この脚本家は人間のクズだわ。 百歩譲って柏木卓也の自殺は本人の意思なんだから仕方ないと割り切れなくもないけど、巻き添えで殺された浅井松子が不憫でならない。 助けなかった藤野涼子、共犯にした三宅樹理、黙ってた神原和彦の誰が悪いのかよくわからないけど、無駄に死人を増やしたことで、すっきりせずもやもやした感情が残ってしまった。 少なくとも関わりのあった人間が武勇伝のように自慢げに語っていいような話ではない。 結局、この作品は子供の自殺という社会問題に対して正面から向き合って一石を投じようという真摯な作品ではなくて、子供の自殺をネタにしたエンターテインメントなんだろう。 柏木くんが何故自殺しなくちゃいけないほどに追い込まれたのかもよくわからないし、家庭環境に問題があったのか、学校の対応に問題があったのかもよくわからない。 生徒側には何人か問題提起された登場人物も居たけど、どうすれば自殺を食い止められたのかよくわからない。 最期に一緒に居た神原和彦ですら、それほど大きな間違いを犯したとは思えない。 このケースに関しては、柏木卓也本人の問題としか言えないような気がする。 でも、それが自殺した子供たちへのメッセージだとしたら悲し過ぎる。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 3点(2016-09-02 13:05:12)
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