君の名は。(2016) の ころりさん さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > キ行
 > 君の名は。(2016)
 > ころりさんさんのレビュー
君の名は。(2016) の ころりさん さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 君の名は。(2016)
製作国
上映時間106分
劇場公開日 2016-08-26
ジャンルSF,ラブストーリー,アニメ,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》 気にはなっていたけど映画館まで足を運ぶほどではないよなあということで、飛行機のエンタメサービスで鑑賞。それでも映像の美しさは十分にわかる出来でした。新海監督作品としては「ほしのこえ」以来。「ほしのこえ」はSF設定に純愛メロドラマ的すれ違いを直結させる手腕にちょっと関心した覚えがあり、その要素は今作も健在だったものの、背景でガンガン流れるJ-Popのせいか、より「作品」というよりも「商品」になったなあという印象でした。というか、こうゆう話にドキドキできない程度に、自分はおっさんになったことを実感して、中学生くらいで見たらハマっただろうなあと思いました。あと、残念だったのは、「東京」対「地方」のわかりやすすぎる二項対立の構図。たとえば、「岐阜」と「東京」のあいだには、「名古屋」という中途半端な大都市があって、三葉があこがれる程度の都市生活はそこでも可能なんだけど、「故郷」がなくなった途端に、みんな「東京」に住んでる、っていう設定には、「おいおい、日本には「東京」か「田舎」しかないのかよ」と、愛知県の田舎出身者として感じた次第でした。これは、地方出身者のつまらない愚痴でもあるんですが、同時に、この映画が描いている「日本」のどうしようもない「薄っぺらさ」でもあるように思うのです。消滅する側は地方であり、東京は地方出身者を抱え込んでますます大きくなる。地方は都会人をほっとさせるノスタルジーとしてのみ存在する。たとえば宮崎駿みたいな人たちが格闘してきたものを、いとも簡単にスルーして、この構図をためらいもないまま物語の軸として置けてしまうあたりには、「作品(work)」ではなく「商品(product)」なんだと感じた根源があるように思います。あと、完全に蛇足ですが、上白石さんの声はとてもよかったけど、一瞬息継ぎをしてからセリフを話すアニメ独特の発声法、かなり苦手です。
ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-01-08 12:26:26)(良:4票)
ころりさん さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-22THE BATMAN-ザ・バットマン-6レビュー6.63点
2024-04-13オッペンハイマー8レビュー6.40点
2024-03-19ゴジラ-1.04レビュー7.49点
2024-03-02ウェディング・ハイ5レビュー5.71点
2024-02-27落下の解剖学9レビュー6.75点
2024-02-17モガディシュ 脱出までの14日間7レビュー7.66点
2024-01-29哀れなるものたち7レビュー7.64点
2024-01-28TAR/ター6レビュー6.00点
2024-01-27マエストロ:その音楽と愛と6レビュー6.00点
2024-01-25愛なのに7レビュー7.00点
君の名は。(2016)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS