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《ネタバレ》 なんとなくイヤな予感がして公開時はスルー。時間ができたので子どもと一緒にペイパービューにて鑑賞。さすがのピクサー印で楽しく鑑賞。カナダ在住なので、デューク・カブーンの「Yes I Canada!」はツボでした。ただ、今作の後味はいままでのシリーズものと比べて明らかに異質です。何よりも楽しさよりも「怖かった」というのが第一印象。あの骨董屋の人形ベンソンが怖かった、というのもあります(夢にでそう)。でも、それ以上に、ウッディが、そして本作の製作者たちがたどり着いた結論に、なにか得体の知れない不安を感じました。ラストでウッディがたどり着いたボーたちとの生活が、1〜3作目のラストと比べて、心から「幸せ」には見えないのです。ボーは、アンディの家を出た後、孤独とサバイバルを乗り越え、魅力的な自立した女性に成長しました。そこで仲間も見つかりました。でも、その「生き方」は本当にウッディにとっても幸せな生き方なのでしょうか。少なくとも、屋台の影で子どもたちに景品をプレゼントし続けることが、彼にとっても「自由で幸福な生き方」には見えません(絶対、集まってきた子どもたちにアンディやボニーの姿を、ボニーと遊ぶバズたちの姿を見てしまうに決まっている)。じゃあ、自由と冒険の日々がどんなものなのか、これまで持ち主の愛情のもとで暮らしてきたウッディにとって、それ以上の幸福がそこにあるようには、私には見えない。自由は確かに素晴らしい。拘束からの解放も素晴らしい。でも、その先に何があるのかを、この作品は結局見せてくれなかった。ボーはそれを体現しているようには見えますが、果たしてウッディはボーのようになれるでしょうか。私にはどうしても思えません・・・。ということで、自由になったら何をしたらいいのかわからなくなったウッディの自分探しで、パート5が出来そうです。ピクサーなら、それも高いクオリティの娯楽作に仕上げてくれると思いますが、それを私は本当に見たいのか、よくわかりません。そういう意味で、なんだか不気味というか、怖い映画でした。
【ころりさん】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 6点(2020-02-02 12:58:03)(良:1票)
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