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《ネタバレ》 僕はこんな風にして、この映画を楽しみました。
この冒険談を夢と現実の二つに分けたのです。 映画冒頭のパーティーシーンと終盤のおもちゃ売場のシーンが現実にあったこととし、その他全てのシーンを虚構として捉えます。 当然、夫婦による鏡の前での愛撫シーンは、現実と虚像が反転するサインとして捉えます。 ベッドの上の仮面も同様です。 すると、冒頭のパーティーシーンと夫の冒険談にはっきりとした対比の構図が現れます。 ○中年男性にナンパされる妻への猜疑心――浮気を告白する妻。 ○若い女性に囲まれる夫の自負心――愛の告白を受ける夫。 ○中退したピアニストの同級生への不信感――不安定な生活を送る同級生。 ○金持ち主催者の性癖に対する強迫観念――理解不能な破廉恥パーティの存在。 ○「虹のふもと」――「RAINBOW」という名の貸衣装屋 といった具合です。 こういった見方をすると、夫の「全て告白する・・・」の解釈は大きく違ってきてしまうのですが。 まぁ、こういう解釈も出来るかな?――という事で。 【トムトム】さん 10点(2004-03-22 21:58:15)(良:1票)
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