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夜明けから早朝にかけ、アトラスクロックの文字盤が輝くのを除いて、銀座通りにあるTiffany本店の前はこの五番街のような絵が広がる。昔有名なタイトルに惹かれ映画を見たときは、最初と最後、有名女優と猫以外なんだかよく分からない映画だった。歳食ってへたれな恋愛した甲斐あってか、この映画の良さがよく分かるようになってしまった。音楽はもとより、気をつけると地味ながら演出も演技もうならせるシーンが散らばっている。他に、最初ベッドで起きる時落とした耳栓がいつの間にか耳についてたり、キッチンでコーヒー瓶に水を入れたり、圧力鍋のふたが吹っ飛ぶシーンに素で驚き笑うようにも見えたり、繰り返してみてるうち結構楽しめた。文庫からメディアを変え飛び出した作品は、テレビや漫画であれ別物として楽しむべきと思っているけれど、ビデオやDVDの字幕翻訳の違いにはちょっと閉口か。弟と兄の差は大きいし、英語を訳してみると、結構意味ある部分を削ったり大きく意訳したり、字幕を読む加減でそうするのは仕方ないが。吹き替えで別物になるより肉声聞けるから良いけれど。ユニヨシについてはでかい字のALSO STARINGでフォローして気配りは感じるが、やはりSFXじゃないんだからあの付け歯とメイクはなぁ。'70代小学の時NYにいたときも、確かに便所が白人用黒人用しっかり分かれて、日本人はとりあえずどっち使っても良いって言われたけれど。差別意識は我々人類のマイナスな本質だから仕方ないか。とはいえ女盛りのオードリーと男はかくあるべきと思うおかげでマイベストにしちまいます。今やハデハデ成金通りになってしまった五番街に、見落とすほどひっそりと往時のままたたずむTiffany。映画の中の、何年も変わらぬお菓子のおまけにほっとするシーンを地でいってるね?
【reviewer】さん 10点(2004-04-13 01:20:53)
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