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「こんにちは」ってライフルを突きつける不毛。小津監督の「おはよう」と対照的な挨拶の無効性。結構いいところついてると思う。でも、題名から想像していたとおり、のめりこみ文学の感覚が強く出ている。だからそういう文学が好きな人でないと、単なる変態映画(たしかに女子高生の描写はよからぬ意図を感じるが…)に見えるかもしれない。でもこの映画は「全ての風景やできごとが色あせて見える」人のための映画。自分との対話を執拗に繰り返している人のための映画。万人向きではない。だから本当はミニスカートをみても、それをちょっと遠くに感じてしまうような人がこの映画を見るべきなのだろう。「映像がチープ」という向きもあるかもしれないが、その批判は当らない。世界が色あせてるのに「世界がリッチ」に現前してくるはずがない。世界が「チープ」にしか感じれない人のための映画なのだから。
【wunderlich】さん 5点(2004-11-12 16:49:21)
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