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《ネタバレ》 点数、迷いました。自分的にはせいぜい4点なんですけど、でも、考えてみたら長尺の作品なのに居眠りひとつせず観終わることが出来た訳だし、つまらないということはなかったようです。
複数の話を一点に収斂させるという作風は、この監督に限らず、世に数多の作品が存在しますよね?その場合当然のことながら、いかに構成するかが鍵だと思います。この作品の場合には、「バベル」という題名で趣旨を言い放っておいて、時間差のある複数のエピソードに同時性を持たせることで関連付けを深めているようですね。その手法は、実に緻密な組み立てをもって、ごく自然な形で表現出来ていると思います。 ただ、1丁のライフルから放たれた1発の銃弾が、世界各地に散らばった人々を再び結び付ける、みたいな設定は強引過ぎやしないですかね?世界には、もっと自然に結ばれている人たちが数え切れないぐらいにいるだろうし、その人たちが皆こんな調子で劇的に運命を知るなんて、ちょっと甘過ぎ! 言いたいことはすごく良く解るような気がします。聾唖の女子高生の扱い方、執拗に異性を求める姿と全裸になる意味、父の一言、夫の一言、妻の一言…などなど、一見不要とか強引に思われる展開ですが、取り上げるだけの意味があります。そして、観終わった後、監督の意図や物語の本旨について大いに語り合うことが出来る。ひさびさに後から楽しみが見えてくる感じ。もう少しアイディアを練れたら、素晴らしい作品になっただろうなぁ。。。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-04-21 00:17:33)
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