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《ネタバレ》 わずか16分の尺で、寂しく生きる一人の男が一匹の亀との出逢いを契機に考えまいとしていた思い出の世界に自ら入って行き、失われつつあった温かみを取り戻していく姿が表現されています。
リアリティを排除しつつも細部にまで拘ったラフなクレイモデル。特に主人公と亀は随分とデフォルメされています。そのラフさが逆にストーリーの深みを照らし出すのに功を奏していて、表情らしい表情は作らずとも主人公の感情の移ろいが伝わって来ます。 なにせ尺の短い作品、ある意味大いに説明不足ですが、予備知識なしに観るといつの間にか主人公のこれまでの人生とこれからの人生に思いを馳せている自分がいました。 強いて言わせていただくとしたら、16分とは思えないゆったりとした時間の流れに少々退屈してしまうかも知れません。とは言え、これ以上エピソードを詰め込むのも如何かなとも思え、ショートムービーであるからこその作品なのだと理解しました。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-01-10 11:11:28)
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