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《ネタバレ》 瀕死の状態で搬送された主人公が、さしてダメージを感じさせない身のこなしで襲い掛かる危機から逃れていく。既にこの段階で「あ、よくあるアレ?」と正直なところ思ってしまいました。
結局思った通りそうなんですけれど、死の淵を彷徨う主人公が、例えて言えば三途の川を渡るか渡らないかの姿を院内で登場するキャラたちとの絡みの中で描いていく作品。ホラーではありますが、目を覆うような恐さやグロさはないです。 最初の登場キャラである同室の老人が一番恐いですね。本当にあんな華奢な老人が猛スピードで力強く襲ってきたら、茫然として固まってしまいそうです。他のキャラたちにもそれぞれハッキリと役割があり(階段の少女だけは若干??)、解りやすいストーリーだと思います。 ただ、エンディングは個人的にはスッキリしないかな。死の直前に愛妻に送ったライン。妻はその場では気付かないのですけれど、アレはおそらく現実の出来事。それまでの全てが主人公の脳内の物語、または魂の物語で帰結しているのに最後の最後に妻に現実的にアプローチしている。ある意味、救いようのない悲劇の中に灯る小さな救いの光であって本作ならではの演出なのかも知れませんが、ここは主人公の世界で完結して欲しかったところです。6点献上します。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 10:44:06)
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