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過不足ない青春映画の快作。前半はコメディタッチで、カーリングのルール説明的な感じも相まって力を溜めてる感じ。その力が中盤以降徐々に効いてきて、どんどんのめり込まされた。「自分が何者かでありたい」という欲求と、「自分が何者でもないかもしれない」という不安。そして、「自分は何者かであるんだ」という希望がしっかりと刻み付けられていた。そこに若者がいて、もがいて苦しんでもう「青春」としか言えないような「何か」があって、その何かがこの映画にはあったと思うし、その何かがこの映画を映画たらしめていた。演技がどーのこーのとか、お話がベタだとか、そんなんどーでもよくて。そんな理屈じゃなくて。澄み渡る常呂町の景色と、JAMの音楽と、カワイイオンナノコが揃ったら、もうそれだけで感情高ぶりますよね。やっぱ理屈じゃないところで「いーなー」って思えるのは、青春映画の良い所だと思います。大泉洋さんの漁師姿が似合いすぎててツボだったのと、高橋真唯さんがきゅーと。 常呂町に行ってみたくなりました。
【郁】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-23 06:28:37)(良:2票)
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