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《ネタバレ》 見ていて心が温かくなる、「日本映画っていいなあ」と思わせる映画です。あの男の子が父親と再会した後、おばさんは子供がまた幸せに暮らせることを思って嬉し泣きをします。もちろんつかの間の親子関係がなくなったことに対する悲しみもあるでしょうが、いずれにせよ、何て美しい涙でしょうか。戦後の苦しい生活の中でもこうした人と人との触れ合いがあったのですね、昔の日本には。STING大好きさんが指摘されているように写真館のシーンは斬新ですね。私は写真をとり終わった後、人のいない写真館のシーンをみて、「あのおばさんと子供が親子として暮らすことは結局実現せず、二人の親子写真はまぼろしで終わるということなんだな」と思いました。配給、焼け跡、多くの戦争孤児等、戦争直後をほうふつさせるシーンが沢山あり、その点でも興味深い映画です。今の子役のようにあえて可愛い顔の子を使わず、どこにでもいそうな子供を使ったこともよかったと思います(三角くじをあてたお隣の子供の方が顔はかわいいんですけどね)。
【ピュルテ】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2005-11-03 22:21:35)
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