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この作品においてクェスの人物造形は、とてもうまくいっていると思う。ニュータイプの超人的能力は、異常に強い感受性(高い認識能力)と、異常に低い対人能力によるものだから。しかし、それだけでは「おとな」になれない。要はこの映画のテーマは「ニュータイプ」が「おとな」になるという話で、このあたりが分かっていないと、「なんでクェスの成長を待ってあげられないんだ!」というハサウェイの怒りが理解できないはず。いらいらばかりして成長しきれずに死んでいったたくさんの「ニュータイプ」たちのなかで、ただアムロだけが成熟して命と引き替えに地球を救う、そういうところにアムロに託されたこの物語の「希望」を感じることができます。演出も密度が濃く、何度見返しても唸らされます。
【みげる】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-07-25 15:02:48)(良:2票)
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