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《ネタバレ》 好きな映画です。全く見るつもりありませんでしたが、時間つぶしで仕方なく田舎の二番館で見たのが最初です。豪華客船の転覆から始まった「パニックもの」=「逃げ場のない空間内でのサスペンスと人間模様」もそろそろ食傷気味になっていた当時、シカゴ駅に列車が突入する部分にのみスポットを当てたようなポスターや宣伝にはまるで興味を示せず、よって予備知識も皆無でありました。ところがどっこい、いい意味でこんなに裏切られた映画も数少なく、以来テレビで放送されると必ず見てしまうようになった作品です。
まず逃げ場の無い空間であるはずの舞台(列車:シルバーストリーク号)からいとも簡単に落ちてしまう!(しかも3回も!!)エーッ?と言う裏切りが実に心地よく、さらにその都度列車に舞い戻るジーン・ワイルダーやリチャード・プライヤーの悪戦苦闘ぶりが可笑しくてたまらないのです。またサボテンのシルエットを前景に置き、夕暮れの中をゆったり横切る列車のロングショットや、おんぼろ複葉機で羊の群れを追い回すところなんかは、しみじみ「映画館で見て良かった~」と思わせる好きなシーンです。サスペンスとしても充分楽しめますし、一級の娯楽作品だと思いますよ。 【ダダ】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-22 21:33:04)
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