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《ネタバレ》 沖縄のリアリティが欠如した見掛け倒しの沖縄映画が多い中、本作は中江裕司監督によるさすがの出来栄え。
特に、登川誠仁が登場するのが凄い。 しかも重要な役だ。 登川誠仁、その人を知らない人は、まずこの映画の良さを理解するのは難しいであろう。 単純でありがちなストーリーだし、途中意味もなく挿入されるミュージカル調の外人演奏は邪魔でしかない。 しかしながら、西田尚美の露出度、村上淳の控えめな爽やかさと、キャスティングに関しては、なかなかいい線をついてるように思う。 沖縄好きの内地の人間にとって、沖縄の離島で島の女性と恋し、そのまま結婚して島に永住というストーリーは、ただそれだけで魅力的である。 比較的沖縄に深く傾倒したナイチャーなら、感情移入できて楽しめるはず。 そしてナビィの駆け落ち。 これでこそ駆け落ちだ! これでこそ60年越しの恋だ! 本当の恋をしたら、家族のことなんて考えちゃあいられない。 それが本当の恋というもの。 あそこで男と島を出るのをやめたら、おそろしく都合のよい甘っちょろい作品になっていただろう。 そういう点でも、非常なほどのリアリティを感じて秀逸。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-07-23 22:54:06)
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