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《ネタバレ》 大好きなミケランジェロ・アントニオーニ監督。
その作品群の中でも『太陽はひとりぼっち』の次に好きな本作。 観てから時間が経っても頭の中で色んなシーンがどんどん浮かび上がってくる。 とにかく不思議でとてつもない魔力がこめられた作品だ。 「不思議でいて騒々しく、それでいて心地よい風」が吹きすさぶ公園。 その後のゾクゾクするような現像シーン(ブロー・アップ・シーン)。 写真をどんどん引き伸ばしていって、いきなり人の手らしきモノが現れた時の、あの驚き。 すごすぎます。 そして更に引き伸ばしたら、見やすくなるどころか逆に見えなくなってしまったという顛末。 一定距離でしか見えないものは、そこに存在すると言えるのだろうか?言い切れるのだろうか? 存在の不確かさ。逆に不存在の曖昧さ。 どちらが存在するもので、どちらが存在しないものなのか? それすらも終盤には分からなくなる。非常に哲学的な作品。 考えさせられます。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-03 16:01:07)
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