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《ネタバレ》 まぁ何がすごいかと言われると答えに窮するんだけど、素人のおれでさえ分かるくらい映像的、ストーリー的手法が多彩です。手が込んでる。
いろんな角度から撮ってみたり(選挙演説のシーン)、奥行きを出してみたり(ケーンが雪遊びをしている時の家の中のシーン)、鏡の反射を使ってみたり(クロニクルの記者を引き抜いたシーン、ダンスパーティのシーン)、思いつくだけでもかなりの数です。 場面切り替えも単純なフェードアウトはともかく、「うまいなぁ」と感心するシーンばかりで驚きました。 ただストーリーだけを考えると、ケーンの一生を「バラのつぼみ」というキーワードを基にして描いているだけなので派手さはないし、正直そのオチも微妙です。そこまで引っ張るほど「バラのつぼみ」にパワーがあったとは思えません。 テーマは作品中に何回も出てくる通り「愛」です。というよりは「愛への渇望」かな。言葉にすると陳腐だけど「愛は金じゃ買えない」 愛を与えることができない。故に愛されない。それがあのラストシーンから分かるように、少年時代につながっているんですね。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-01 23:12:17)
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