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《ネタバレ》 ひと言で形容するなら、戦前の「クローズZERO」。硬派を自認する野郎どもにとって、日々の喧嘩は義務のようなものらしく、同類が顔を突き合わせてはじゃれ合うように殴ったり蹴ったりしていました。喧嘩の技術を学ぶところなどが妙に真面目なんだけど、それが忍者の修行みたいで可笑しかった。好きな女の子がいても、脇目も振らず喧嘩に向かうやせ我慢が、今では観られない純情青春映画として神々しい。主人公に戦前の思想的巨魁である北一輝を意識させて、喧嘩のレベルが違う次元へステップアップする予感を漂わせたのは良いのだが、予感だけで終わってしまった。その先が観たかったです。あの終わり方では、ただの喧嘩好きの域を出ていない。会津の校長が言ってました。「人生には後で考えればバカバカしいと思うが、その時には命を張ってやることがある」。ちょっといい言葉だけど、おバカな喧嘩映画の照れ隠しに聞こえました(笑)。
【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-02-27 00:14:42)
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