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ブレイクし出したころのビートルズをフューチャーしたアイドル映画というか元祖MVとも言えるでしょう。当時のビートルズを象徴するアイコンであったマッシュルームカットも、今の眼で見れば良家の可愛らしいお坊ちゃんたちという感じで、なんでこれが大人の顰蹙を買ったのか理解できませんね。ストーリーは、いちおうロンドン(?)から列車に乗って地方の都市でTVの公開収録をしたビートルズが慌ただしくヘリコプターで去ってゆくというだけのことですが、これが商業映画で初監督のリチャード・レスターがお得意のレスター節全開で撮ってますから、それはもうクセが強いことと言ったら…笑えない・意味不明な英国ギャグには辟易させられます。この人、産まれも育ちもアメリカ人なのに生粋の英国人みたいなセンスなのが不思議です。ビートルズも、後に俳優としても活躍するリンゴ以外は演技がド下手ですが、若々しい彼らの映像が観れるというのは感涙です。彼らも映画初出演ですから、まあ仕方ないですかね。四人そろっての劇映画出演は『HELP!四人はアイドル』と本作しかないので貴重ではあります。 演技じゃないのはビートルズの演奏に興奮する少女たちの熱狂ぶりで、観ててちょっと引いてしまいます。でも彼女たちも生きていれば今じゃみんな80前後のおばあちゃん、人間って儚い存在なんですねえ…
【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2021-01-28 23:25:49)
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