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《ネタバレ》 なんと言っても主演女優のリー・ペイユーが良い。なんか眼と眼が開いていて決して美人というわけじゃないけど、街を歩けば見かけるようなごく普通のOLみたいな感じだけどそのほんわかした雰囲気と豊かな表情に引き付けられてしまいます。こんな彼女が三十路の郵便局員を演じているのは、もう実在感が半端ない、そりゃあ同僚の超美人な後輩の方がビジュアルとしては目を引くのは確かですけどね。因みにこの美人な同僚、なんと本業はプロの囲碁棋士で七段、台湾でも有名な強豪なんだそうです。 ストーリーはラブコメとは相性が良いタイムパラドックス系列なんですが、中韓の映画にありがちな強引さや押しつけがましいところがなく、そのストーリーの根底にある情緒は日本人の感性に近いものがあります。台湾では七夕がバレンタインデーみたいに盛り上がるというところが、初めて知ったけど面白い。たしかに織姫と彦星が年に一度だけ会えるというところは、バレンタインデーに通じるところがありますね。そしてバスが走る海辺の光景の美しさには息を飲まされます。固まっているシャオチーをグアタイがバスからおろして色んなポーズを採らせて撮影するところはちょっと間違えば単なる変質者の所業ですが、なるほどこういう風に撮れば微笑ましくなるんですね(笑)。 この監督チェン・ユーシュンは90年代に台湾ニューウェーブの旗手として登場した人なんだそうですが、もっと他の作品も観てみたいと思います、でもフィルモグラフィを見ると寡作みたいですね…
【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-07-13 21:49:28)
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