スケアクロウ の S&S さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ス行
 > スケアクロウ
 > S&Sさんのレビュー
スケアクロウ の S&S さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スケアクロウ
製作国
上映時間113分
劇場公開日 1973-09-22
ジャンルドラマ,ロードムービー
レビュー情報
《ネタバレ》 やたらと重ね着をしたがるムショ帰りの粗暴な大男=ジーン・ハックマンと、妻子を捨てて5年も船員として放浪していた気はイイんだがちょっとおつむがたりなさそうな小男=アル・パチーノ、この若かりし頃の二大名優が最初で最後の共演をしたロードムービー。クレジットの人名をすべて小文字にするという、典型的なアメリカン・ニューシネマの一編です。この当時のアメリカ国内は見るも無残な状態にまで堕ちていましたから、ロケで見せられる風景もわざと荒んだ場所を選んでるんじゃないかと思わせるような感じです。はっきり言って中盤まではダラダラした展開なんだけど、ハックマン&パチーノの組み合わせが妙な化学反応を起こしているような感じで、やっぱ引き付けられるものがあります。刑務農場での体験を経てからは二人のキャラが入れ替わっちゃうのが面白い、とくにハックマンのストリップは強烈でした。デトロイトにパチーノの妻子に会いに行ってからラスト三十分には、観ていて胸が締め付けられる感がありました。亭主が生死不明の失踪ということにして他の男と再婚した妻の心境は判らんでもないが、息子は八ヶ月で流産したなんて大嘘をつくところはいくら何でも…って思いますよ。これでパチーノのメンタルは完全に崩壊してしまうんですから、なんちゅう残酷なことをしてくれたんだ、と思います。思うにアメリカン・ニューシネマに登場する女性キャラにはロクでもない女が多い様な気がします、まあ女性が主人公というニューシネマ自体がパッと思いつかないぐらいですからねえ。まだアメリカですらそういう時代だったのかな。
S&Sさん [DVD(字幕)] 7点(2024-06-28 22:52:30)
S&S さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-09-15ウォーク・ザ・ライン/君につづく道6レビュー6.00点
2024-09-12オール・ザット・ジャズ8レビュー6.90点
2024-09-09首(2023)6レビュー5.48点
2024-09-06リトル・ミス・サンシャイン8レビュー7.33点
2024-09-03十三人の刺客(2010)7レビュー6.18点
2024-08-30戦争の犬たち(1980・アメリカ)6レビュー5.73点
2024-08-27親不孝通り6レビュー6.00点
2024-08-24プー あくまのくまさん2レビュー2.50点
2024-08-21炎のランナー9レビュー6.58点
2024-08-18ドッペルゲンガー/憎悪の化身3レビュー4.40点
スケアクロウのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS