美女と野獣(1991) の あっかっか さんのクチコミ・感想

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美女と野獣(1991) の あっかっか さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 美女と野獣(1991)
製作国
上映時間84分
劇場公開日 1992-09-23
ジャンルラブストーリー,ファンタジー,アニメ,シリーズもの,ファミリー,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 評判の高い作品だが、私は好きでない。古典に題材をとっているが、その古典の“料理の仕方”がおかしなことになっている。ベルの2人の姉を排除したのは評価できる。私は昔話にありがちな、主人公のきょうだいを悪者にした設定は好きでないから。しかし、姉をはずすと悪者がいなくなる。勧善懲悪は必須要素であるディズニー、そこで創生したキャラがガストンである。ベルに思いを寄せる自信過剰男という設定だ。まあここまでは許容範囲で、ガストンとビーストが最後に一戦交えるであろうことも想像はつく。しかしである。ガストンはビーストの城を襲撃する時になんと「村人たち」を伴う。そして魔法で様々な姿になっている城のスタッフたちが、これに応戦するのだ。さすがにガストン以外の村人は死にはしないが、不様に追い払われるところを見せ、完全に間抜け系悪役扱いだ。戦闘シーンを派手にしたいがために村人を悪者にするとは何事だろうか。そもそも、村人がビーストを退治しに行くのは、父親が妄想を言ってると馬鹿にされたので、ビーストが実在することを証明せんと、ベルが魔法の鏡で見せたため、という気が抜けるほどのアホさである。これが「本好きの賢い娘」のやることなのか?全然説得力がない。ベルが「父親思い」ということを示したのだ、というのが言い訳なんだろうが、ここまでビーストに対する配慮がなくては、その後のI love you→魔法が解ける→ハッピーエンドは、ほとんどギャグである。こんなアホな展開を見せてまで「村人がビーストを襲撃」を入れたかったのだろうか。魔法が解けてビーストがハンサムな王子に戻ったことは気にならないが、こうして村人を絡めたことで、ストーリーは台無しになったと私は思ってる。本当なら、せっかく姉を省いたのだから、ガストンなどというキャラも作らず、勧善懲悪の要素はなしにして、ベルやビーストの変化にもっと注力した方が、よっぽど質の高いものが出来たと思う。ディズニーは派手な改変はお得意でも、そういう地味な努力はしないんだな。主題歌に1点、ダンスシーンのCGに1点。
あっかっかさん [DVD(字幕なし「原語」)] 2点(2009-04-20 13:25:02)
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投稿日付邦題コメント平均点
2014-12-24愛を読むひと7レビュー6.65点
2012-09-11HACHI/約束の犬6レビュー6.67点
2011-11-09クリープショー2/怨霊6レビュー5.33点
2011-10-0713日の金曜日(2009)6レビュー5.13点
2011-10-04さよなら。いつかわかること5レビュー5.88点
2011-10-03クリープショー7レビュー5.94点
2011-10-01ベガスの恋に勝つルール5レビュー5.87点
2011-09-29ファイナル・デッドサーキット 3D4レビュー4.87点
2011-09-2613日の金曜日PART25レビュー4.48点
2011-09-17親指タイタニック5レビュー3.37点
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