あなたを抱きしめる日まで の Sugarbetter さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ア行
 > あなたを抱きしめる日まで
 > Sugarbetterさんのレビュー
あなたを抱きしめる日まで の Sugarbetter さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 あなたを抱きしめる日まで
製作国,,
上映時間98分
劇場公開日 2014-03-15
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 久しぶりに良い作品に出会い、思い入れが強いせいでなかなかレビューを書けず、放置していたらメモが消えてしまった(笑
印象的だった部分を箇条書きで。

・「幸せな人生に宗教は要らない」というような台詞。恵まれた人生を送ってきた主人公(男)だから言えるのか、知性があるから言えるのか… 恵まれない人や、知性の無い人々にとって宗教が拠り所になっているのは事実だと思うが、それすらも否定するのか…?

・主人公(老婆)は下流出身のおばあちゃん。低俗な本を読み、低俗なテレビ番組を見、宗教を盲信している…そんな下層で生きてきた主人公(老婆)と上層に属する主人公(男)との絡みは、面白くもあり問題提起でもある

・そんな下層のおばあちゃんであっても、ゲイ(や同性愛)に対する偏見はない。すんなりと、受け入れてしまう。日本という国がいかに遅れているのか、実感させられた

・おばあちゃんが何度も言う、「私の元に生まれていたらここまで上り詰められなかった」というような台詞。
実際、同じ才能(能力)を持っていても、どこに生まれるかによってその才能を活かしきれるか(伸ばせるか)は違ってくる…
実の親の元で育つのが一番だったと思いたいが、その場合、息子は高い地位に就くことはなかった(才能を活かしきれなかった)であろうことを考えると、何が幸せなのかはわからない(高い地位に就くことが幸せだとも限らないが…)

・宗教というすべてを許されるような権力を持ってして、子供をとりあげて働かせるのは、客観的に見れば「人身売買」で「奴隷労働」であるが、当事者が宗教を盲信しているとそれは罪にならない…
宗教という存在の絶対的な力とそれ故の怖さを感じた

宗教、同性愛、下層と上層(生まれによる違い)など、短い中に様々な問題提議が詰め込まれた、良作の社会派ドラマであった。
Sugarbetterさん [DVD(字幕)] 8点(2015-08-03 20:48:04)
Sugarbetter さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2016-12-29リップヴァンウィンクルの花嫁8レビュー7.07点
2016-10-08君の名は。(2016)8レビュー6.97点
2016-08-04シン・ゴジラ8レビュー7.25点
2016-07-10TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ7レビュー6.47点
2016-07-02バケモノの子5レビュー5.53点
2016-07-02心が叫びたがってるんだ。(2015)6レビュー5.84点
2016-06-14バクマン。7レビュー6.79点
2015-11-22クロワッサンで朝食を6レビュー7.20点
2015-10-25恋の門6レビュー6.21点
2015-09-30アップサイドダウン 重力の恋人7レビュー6.65点
あなたを抱きしめる日までのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS