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《ネタバレ》 うーん、中途半端…。『ボーン』シリーズのスプレマシー、アルティメイタムの様な迫真の臨場感、『007』シリーズの様なブランド力に支えられたゴージャス感などが全く無く、いいとこ、「質の良い2時間枠のTVサスペンス」といった印象。オープニングからのテンポは飛ぶ様に良くて、そこでライアンが海兵隊員だった事を知らせます。そこから上司のケビン・コスナーにアナリストとしてリクルートされる訳ですけど…、はい。クリス・パイン、情報分析官には見えませんね。「お前はもうエージェントだ。」なんてイキナリ言われても微動だにしない。もうちょっと「そんなの無理だ!」とか、不安に苛まれて葛藤するとか、もうちょっとリアルな人物像を作れば良かったと思いますが、「元海兵隊員」というだけで済ませている。ラストはバイクで追走、走るバンの中で格闘。立派なエージェントです。ホテルでの最初の格闘で相手を殺してしまうんですが、このシーンを観て思い浮かんだのは『007・カジノ・ロワイヤル』で描かれたダニエル・クレイグ扮するボンドの初の殺人シーン。このライアンが初めての殺人じゃなかったにしろ、なんか動揺なさ過ぎでやっぱりリアリティも演技力も無い。そして悪役のケネス・ブラナー。初登場シーンで看護師を足蹴りしまくるインテリサイコ野郎なのかとワクワクしましたが、いやー、これまた地味だわ。そう、全体を通してアクションもサスペンスも割と「地味」な感じです。最後にキーラ・ナイトレイ。彼女のあの「引きつり顔」って癖なんですかねぇ。嫌いじゃないんですけど、好きにもなれないなー、ってカンジ。
【miki】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-08-15 19:04:53)
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