EVIL IDOL SONG の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > イ行
 > EVIL IDOL SONG
 > かっぱ堰さんのレビュー
EVIL IDOL SONG の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 EVIL IDOL SONG
製作国
上映時間78分
劇場公開日 2016-08-20
ジャンルホラー
レビュー情報
《ネタバレ》 主演の藤田恵名という人が劇中人物どおりの「シンガーソングラドル」だそうで全く洒落にならない。これが実体験に基づく映画だという話は別に出ていないが、仮にそうだと言われれば本当にそうだろうという気になる。「みんなやってるし」とか言われてしまうとそうなんですかと思うしかない。
しかしそういう世界で惨めに踏みにじられたような状態が最後まで続くわけでもなく、途中で悪魔化してぶち切れたのはいいとして、その後は社長も含めて人格が一変してしまい、さらにマスコミの群れを振り切って飛び立つという流れは唐突感がありすぎる。クライマックスに至っても、マンガのような警察が気分の高揚を邪魔しているようで、ドラマ的には自然に乗れる展開になっていなかった気がする。

一方で、その間もマネージャーだけは正常な精神状態を保っていたのかも知れないが、しかし最後にはもう悪魔でも何でも主人公に共感して応援したいという、いわばファンとしての感情で行動するに至ったらしい。自分としてはそれより先、ライブを目前にした段階ですでに期待感が高まっていたので、この男よりは早いうちにファンに近い立場に立てていたはずである。
本番が始まって、熱海市の廃校?でも東京でも大阪でもワシントンDCでも、人々がみな幸せそうな顔で死んでいったのは正直感動した。最後は、天使なら昇天して終わりのところ悪魔だったので堕ちてハッピーエンドである。いろいろあったが最終的にはみんなをしあわせにするアイドル映画だったということで評価が確定した。点数は、主演の人を応援する意味で+1にしておく。

なお注意事項として、この映画の紹介で主人公が世界または人類の滅亡を目的としていたように書いてあるものがあるが、最後にみんなを幸せにすることができたのならそれが目的だったということになるのではないか。死んだ連中は基本的に自由意思で歌を聴いたのであって無差別テロともいえず、幸せになりたい人々が自ら幸せになろうとして、結果的に人類が滅亡したなら仕方ないことである…しかしどんな場面でも幸せを掴めない人間は必ずいるわけなので、どうせ滅亡などはしないだろうが。
かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 7点(2018-09-16 08:55:01)(良:1票)
かっぱ堰 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2025-03-22君たちはどう生きるか(2023)6レビュー5.94点
2025-03-15インフル病みのペトロフ家5レビュー5.00点
2025-03-08狭霧の國7レビュー7.50点
2025-03-01暮らしの残像6レビュー5.50点
2025-03-01電力が溶けるとき6レビュー6.00点
2025-02-22ひとりぼっちの人魚1レビュー2.66点
2025-02-22地獄:二つの生5レビュー4.50点
2025-02-15豚首村3レビュー3.00点
2025-02-15スパニッシュ・ホラー・プロジェクト エル・タロット<TVM>6レビュー5.50点
2025-02-08金星5レビュー5.00点
EVIL IDOL SONGのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS