幽幻道士2 の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > ユ行
 > 幽幻道士2
 > かっぱ堰さんのレビュー
幽幻道士2 の かっぱ堰 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 幽幻道士2
製作国台湾
上映時間96分
ジャンルアクション,ホラー,コメディ,カンフー,シリーズもの
レビュー情報
《ネタバレ》 前作の続きらしく登場人物はほとんど共通である。時代はやはり近代のようで、警察署とされていた場所の看板に「××鎮? 自治保安隊」と書いてあったのは正体不明だが(治安維持兵力か)、そういう近代軍隊のように見えるものとキョンシーが戦う戦争映画のような場面もあった。

今回はアクションに力が入っているが、コメディとしてはそれほど笑えない。しかし白人女性の後にキョンシーがついて来て、その後のドタバタアクションにも巻き込まれた場面はかなり笑わされた。またその女性が素肌を見せるなど保護者向けらしいお色気場面は今回も入っているが、しかし8歳くらいの女児が襲われて着物が破れて脚があらわになって隠そうとするなど、こんなロリコン趣味が許されるのかという場面もあった。
お話としては「変な外人」で変化も出しているが他愛ないもので、前回は人間味もあった親方が完全にバケモノ扱いなのは救いがない。また呆れたのはなぜか最後が悲劇になっていたことで、コメディだったはずなのにこんな場面で劇終なのか???と唖然とさせられた。デブキャラが美少女の気を引くには死んでみせるしかないというのも救いがないが、自分など美少女に見向きもされない立場と思う多くの観客が深く感情移入できる物語ではあったかも知れない。
しかし理不尽だったのは劇中人物が、自分が殺されそうでも他人に被害が及んでも、師や兄には絶対に逆らえない意識があったらしいことである。他の全てに優先する絶対規範など現代の日本人には理解不能というしかないが、ただ劇中少年は義と愛に引き裂かれて死んだのだと思えば、最終的には一定のドラマができていたと思えなくはない。

登場人物としては、テンテンちゃんはなぜか前より面長に見えるが、普通に子どもらしく可愛い姿を見せている。またベビーキョンシーなるものがいじめられて「あーん」と泣く声を聞くと、かわいそうだと親心を刺激されるところがあるわけだが、そのせいか縁もゆかりもなかったはずの親方までが完全にパパになり切ってしまっているのが変だった。
【参考】鳩ポッポの替え歌の歌詞は、ポッポッポのところを「爸爸爸」(パッパッパ)として、その後に「我愛爸爸」(好きだよパパ)と続けることでベビーキョンシーの歌にしているらしい。
かっぱ堰さん [インターネット(吹替)] 5点(2021-11-27 11:27:50)
かっぱ堰 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-04-20オクス駅お化け5レビュー4.66点
オンマ/呪縛6レビュー5.50点
2024-04-13リゾートバイト6レビュー6.20点
2024-04-13“それ”がいる森4レビュー3.20点
2024-04-13事故物件 恐い間取り6レビュー3.56点
2024-04-06モロッコ、彼女たちの朝5レビュー5.00点
2024-04-06ラフィキ:ふたりの夢5レビュー5.00点
2024-03-23ザ・デッド インディア6レビュー6.50点
2024-03-16FUNAN フナン7レビュー7.00点
2024-03-16シアター・プノンペン7レビュー7.00点
幽幻道士2のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS