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《ネタバレ》 いつだって甘いロマンスに目がない今どき女性、ケイト。ハリウッドセレブが多数参加するパーティーへの招待状を貰うため、彼女はなんとしても今日中に友人の家へと行かなければならなかった。急いで近くの地下鉄の駅へとやってきた彼女は、終電間際のホームへと何とか滑り込む。時計を見たら、終電到着まであと8分。安心した彼女はそのままベンチに座り込むと、酒を片手にウトウトしてしまうのだった――。気付いた時にはホームに人の姿はなく、何処をどう捜しても職員すら居なくなっていた。そればかりか入り口は全て施錠され、外に出ることすらままならない。不安にさいなまれるケイト。そんな時、ホームへとやって来た一台の無人の地下鉄。藁にも縋る思いでケイトはその電車へと乗り込んでしまう。だが、彼女は知らなかった。その電車の行き先が、不条理な恐怖が待ち受ける悪夢のような世界だということを……。何処にでもいる平凡な女性が迷い込む、そんな恐怖の一夜を描いたサスペンス・スリラー。明らかに低予算作品、なおかつお話自体もよくあるシュチュエーション・スリラーながら、演出のキレがけっこう良くて僕はぼちぼち楽しめましたね、これ。何がいいって、やぱこの終電以降の地下鉄ホームという舞台設定。酔っ払って終電を逃してしまい何度もホームで途方に暮れた経験のある自分としては、この「始発までどうやって過ごそう……」という絶望感はすんごくよく分かります(笑)。その後も、どでかいドブネズミが大量発生したりとか、無機質な明かりに煌々と照らされた通路にいつの間にか血の跡がついていたりとか、死亡フラグ立ちまくりのジャンキーカップルのお約束の展開とか、ベタながらなかなか面白かったですよ。全体に漂うこの不条理感もけっこう好みだし、映像的にもいいセンスしてたんじゃないですかね。まあ、あのよく分からないモンスター出現以降は急速に失速しちゃいましたけど。それに最後のオチもちょっと投げっ放し過ぎますね。と、中身はほぼないですけど、全体的にはまあまあってとこでした。結論。お酒の飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう(笑)。
【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-12-19 22:48:50)
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