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《ネタバレ》 時は中世、ヨーロッパの辺境に位置する小国トランシルヴァニア。かつて串刺し公と呼ばれ敵であるオスマン帝国を震え上がらせたヴラド公が治めるこの地に再び、帝国の魔の手が迫っていた。いまや穏やかな君主となったヴラド公に、皇帝の使いは、侵略されたくなければ千人の少年を差し出せと要求する。それが嫌なら息子である王子を人質として差し出せとまで言うのだった。民衆のために苦渋の決断をした君主は、息子を引き渡すため交渉の場へと向かうことに。たが、息子を深く愛するヴラド公はぎりぎりのところで剣を手に取り、帝国に反旗を翻すのだった。このままでは民衆はおろか愛する妻と息子の命も危ない――。ヴラド公は、山の洞窟の漆黒の闇の中で何百年も前から身代わりを待ち続けていた伝説の魔物の元へと向かうのだった。恐ろしい闇の力を手に入れ、帝国の魔の手から愛するものを救うために……。誰もが知る暗黒の貴公子ドラキュラ、もはや伝説と化している彼がまだ人間だった時代を最新のCG技術を駆使して描く、漆黒のダークホラー・アクション。これまでに小説や映画で何度も何度もそれこそ新しいものはもはや何も残ってないのじゃないかというくらい、何度も取り上げられてきた〝吸血鬼ドラキュラ〟を再び映画化したという本作。さぞかし新しいアイデアや工夫を凝らした見せ方があるんだろうなと今回鑑賞。ところがその内容は、びっくりするぐらい極めてオーソドックスなドラキュラものでいささかビックリしちゃいました。新しいところと言えば、彼が人間だった時代を描いたところだろうけど、それも洞窟での魔物との最初の遣り取りを見て「ああ、きっと主人公は愛する人のためにこの魔物との契約を破り、人間の血を飲んでドラキュラになるんでしょーなぁ。でもさすがにそんなベタベタな展開は恥ずかしくてないよね」とか思ってたら、ものの見事にそんなベタベタな恥ずかしい展開に(笑)。とはいえ、お話の方は最後までテンポもよく、CGを多用したアクションシーンの数々も――暗すぎて若干見難かったとはいえそこそこ迫力あったし、適度な暇潰しとしてはぼちぼち楽しめると思います!6点!
【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-11-27 22:20:24)
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