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《ネタバレ》 20世紀初頭、まだ女性には参政権すら与えられず、男に従って素直に言うことをきいていればいいという価値観がまかり通っていた時代。女性の権利拡大を叫んで、過激な行動に打って出た女性活動家たちの姿を実話を基に描いた社会派ドラマ。時には暴力も辞さない姿勢で男たちに立ち向かった女性たちを演じたのは、キャリー・マリガンやヘレナ・ボナム・カーター、そしてベテランのメリル・ストリープ。そんな新旧人気女優の共演はさすがに華があって大変良かったし、こんな不幸なことがあったのだという歴史的事実を知れたという点でも観て良かったとは思うのですが、いかんせん物語としていまいち面白くないように感じてしまいました。まず、主人公がこの活動にのめり込んでいく過程にそこまでの説得力が感じられないんですよね。仕事や家庭を失い、子供に会うことも出来なくなって、自らも投獄される危険を犯してまで、それでもこの活動を続けようという主人公に僕はどうしても感情移入できませんでした。何故、彼女は自分の人生を懸けてまで、女性たちの権利を主張し続けたのか。その極限の境地に至るまでのドラマをもっと見せるべきだったのではないでしょうか。あと、物語の細かいところに「?」な部分が多かったのもけっこう気になりました。事実を基にしたとは言え、もう少し脚本を練ってほしかった。あと、カメラが最後まで微妙にゆらゆら揺れていたのもちょっと見辛かったです。
【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2020-09-17 23:41:59)
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