天気の子 の プランクトン さんのクチコミ・感想

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天気の子 の プランクトン さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 天気の子
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2019-07-19
ジャンルドラマ,SF,ラブストーリー,ファンタジー,アニメ,青春もの
レビュー情報
《ネタバレ》 うーーん。
「ラストに賛否」と聞いてはいたけれど,物語自体の構成が甘すぎてそちらの方が気になってしまいました。
(バッドエンドも好きなので,ラストはもっと酷いかとたのしみにしていたのに肩透かしでした)

・「雨が止まない東京」自体が異常気象だとも思うけれど,これは陽菜が(帆高に出会う前からちょくちょくと)祈ってしまったから?
・陽菜が透明になって消えてしまいそうになる=人身御供 なの? 人身御供というよりも「陽菜が世界を動かしてしまった代償」ではないかと思ってしまったので,「陽菜を連れ戻せばOK」という結末は,その理屈がよくわからなかった。
・「奇跡には代償がともなう」というバランスがあるからこそ,ストーリーにハラハラとするのであって,「最終的に取り戻しに行って帰ってこれてたからOK」「東京は雨に沈んだままだけど,雨以外に変わりないよ」というのは,とてもバランスが悪く思う。
・陽菜が祈った結果,雷が落ちるシーンがあるけれど,あれはそこそこの死傷者がいてもおかしくないのでは? その罪の意識もなく話が進むのも疑問。
・「自分勝手な結末」自体は別にいいと思うのだけれど,その結末になることへのバランスが悪すぎるというか……「自分の都合だけで世界を変えてしまうこと」の責任や恐怖がないため,その決断自体が薄っぺらく感じる。
・終盤の逃亡劇の要素となる「銃」「児童二人での生活」「天候を操ってしまう罪と罰」もバラバラで噛み合っていない。とくに「銃」は偶然性が高すぎて……うーん。
・「陽菜の母親の死」と「陽菜が天気の子になった時期」はかなり近いと思うのだけれど,その二つの関係の言及も特になく(実際特に意味はないのかもしれないが),とにかくエピソードがバラバラすぎでは。

結局,ボーイミーツガールの物語で,それ以外話は添え物に過ぎないのかもしれないが……
盛大に語られた添え物は,さすがに無視できないなあ。
プランクトンさん [映画館(邦画)] 5点(2019-08-05 18:42:42)
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