プラトーン の アラジン2014 さんのクチコミ・感想

Menu
 > 作品
 > フ行
 > プラトーン
 > アラジン2014さんのレビュー
プラトーン の アラジン2014 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 プラトーン
製作国,
上映時間120分
劇場公開日 1987-04-29
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの
レビュー情報
《ネタバレ》 オリヴァー・ストーン監督が自身の辛い戦争体験を元に10年の歳月をかけて脚本を練り上げ、アカデミー作品賞を受賞した本作。もう何度見返したか忘れるほどです。地獄の黙示録などと比較すると本作はかなりライトな仕上がりになっていますが、今見返しても本作を超えるリアルなベトナム戦争の映画は他に無いように思います。余談ですがご存知の通り、地獄の黙示録のマーティン・シーン(ウィラード大尉)の息子がプラトーンのチャーリー・シーン(クリス・テイラー二等兵)であり、親子でベトナム戦争の名作で結果を残したのはやはりDNAでしょうか。

主人公(新米兵士=クリス・テイラー二等兵=チャーリー・シーン)の目線で物語が進みますが、くだらない会話や低俗な差別のオンパレードで、戦争の愚かさがてんこ盛りです。また重装備で亜熱帯のジャングルを歩く辛さも非常によく描かれていて、主人公がぶっ倒れるシーンはコント調ですが実際新人が歩くとああなるだろうなというリアリティがありました。また、序盤から出てくる南ベトナム解放民族戦線(通称=ベトコン)がやたらと強く不気味で、神出鬼没のチャーリーに恐怖しているアメリカ軍という図式が他の映画には見られない流れで印象的です。そして極めつけは映画終盤の北ベトナム軍の異様な強さは本当にすさまじいものがあり、アメリカ軍はほぼ全滅といっていいくらいに叩きのめされるのも意外でした。

公開当時は「本当に襲った」ともいわれ物議をかもした村を襲うシーンですが、今見ても子供に銃を向けるシーンなどはやはり衝撃的で凄い緊張感が漂っています。(トム・べレンジャーのボコボコ顔がリアル過ぎて本物だと信じていた私は軽いトラウマorz) また若い時に見たせいもあってか、戦争=カッコいいなんて思っていた愚かな私ですが、実際今見てもエリアス・グローディン軍曹(ウィレム・デフォー)がライトを持ってトーチカ探索に出る流れや、バーンズ軍曹(トム・べレンジャー)との対決シーンなど、全編に渡っていちいちカッコいいシーンが多いです。中二病を患っていた若い世代には無理もないことだと改めて痛感します。

オリヴァー・ストーン監督が見た真実とエンタメ性をウマく融合させた素晴らしい映画に仕上がっています。現代人が見るべき戦争映画の一つなのは間違いないと思われます。名作。
アラジン2014さん [DVD(字幕)] 9点(2014-07-22 18:42:32)
アラジン2014 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-11-21FALL/フォール7レビュー5.93点
2024-11-19エレファント・マン10レビュー7.42点
2024-11-15巴里の女性9レビュー7.10点
2024-11-14チャップリンのニューヨークの王様6レビュー6.52点
2024-11-14ライムライト9レビュー8.02点
2024-11-14チャップリンの殺人狂時代6レビュー6.94点
2024-11-10サニーサイド8レビュー6.33点
2024-11-10一日の行楽8レビュー5.90点
2024-11-10チャップリンのゴルフ狂時代7レビュー7.34点
2024-11-09チャップリンの給料日8レビュー6.90点
プラトーンのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS