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《ネタバレ》 夜7時を越え、その金網の奥の海辺に行くと撃たれても仕方がない場所が韓国に。北からのスパイの上陸に備えて日々訓練する沿岸警備隊。2枚目大スターチャン・ドンゴン演じるカン上等兵は他の隊員が遊んでいる中でも訓練する熱血漢。1人、闇にまぎれるため顔も塗る。そんなある夜、警戒態勢の中に忍び込んだカップル。カン上等兵は男を撃ち手榴弾をも使いころす。軍では表彰され、男の仲間や家族からは石を投げつけられる。
ここから気がふれる2人。1人はころしたカン上等兵。1人は目の前で恋人をころされた女。 この映画のすごいところはここから。本当にふれているのはこの2人だけなのか?本当は違うんじゃないか描写の連続。 兵役とは? 戦う相手はだれなのか? 国家の分断。 深夜に沿岸警備隊が襲われる場面の緊張感は凄まじい。 ギドク監督の海軍従軍経験もおおいに盛り込まれているのだろう。狂気を演出という点ではフルメタルジャケットに軍配があがるような気がするが、ギドク監督作品の中でも最も救いがないんじゃないかという展開と、帯びた強烈な社会性が作品を一つ上のランクに押し上げていると感じた。 グッジョブギドク。 【JF】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-03 23:30:45)
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